しするは今日も考える。 -Thistle Thinks GOOD Thoughts-

日常のおもしろいこと、経験から学んだことを考察中。

学校では教えてくれない保険の話。(車の保険編②任意保険)

ようやく重い腰を上げようとしているしするです。

前回の記事(こちら↓)からどれくらい開いたんだっけ…

www.thinking-thistle.com

 

上に貼った記事でも同じリンクがあるのですが、そもそもこの件を記事にしようと思ったきっかけはこちらです↓

kuruma-news.jp

 

交通事故が発生したときに連絡する「保険屋さん」が扱っているのは、『任意保険』であることが多いです。(前述の自賠責保険も損害保険会社が取り扱っているので、同じ代理店で加入しているのであれば同じ保険屋さんになります)

 

この記事は長めなので、腰を据えて学びたいときに読んでいただくことをお勧めします。

車の保険とは

車の保険には、大きく分けて二つあります。

強制保険とも呼ばれる『自賠責保険』と、個人の判断で加入する『任意保険』です。

 

この記事では、『任意保険』についてまとめています。

任意保険は、取り扱う保険会社によって保障の内容や名称が多少異なる場合があります。

 

任意保険

一般的に「車の保険」というときは、こちらのことを指していることが多いです。

加入の義務があるわけではなく、車の所有者の任意で加入します。

 

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自動車事故の賠償金は高額であることが多いです。

事故を起こしてしまったときに強制保険である自賠責保険にしか加入していなかった場合、壊れたものや事故を起こした当人に対する補償は一切ありません

そのため、不足する補償への備えとして任意保険に加入することができます。

 

任意保険には損害の種類に応じて様々な保険があり、保険の組み合わせによって補償内容が決まります。

保険の内容や保険金額の設定によって、保険料も変わってきます。

 

保険用語

混乱しやすい損害保険用語だけ最初にまとめておきます。

 

人に関するもの

契約者:保険を契約した人。保険の内容を変更するときにはこの人の手続きが必要。

記名被保険者:その車を一番メインで運転する人。この人の免許証の色が保険料を左右する。

車両所有者:車の名義の人。(車検証を確認してください)

 

お金に関するもの

保険金:賠償もしくは補償のために保険会社から支払われるお金。

保険料:保険契約を維持するために保険会社へ支払うお金。

 

保険契約の対象

任意保険は『ひとつの車両』につき『一契約』です。

一人で何台も車やバイクを持っている方は、それぞれの車両に対して保険契約が必要です。(保険会社によって、複数台契約の割引等があります)

 

補償の対象

補償の対象は、以下のように分類されます。

  • 記名被保険者とその配偶者
  • 同居している子ども、親族
  • 別居の未婚の子ども (ここまでが『家族』とみなされます)
  • 家族以外

これらの分類に対し、どんな条件で契約するかによって『補償の対象』が変わります。

 

交通事故が起きた場合、保険契約の中では「誰が運転していたか」によって補償の対象になるかを判断されます。

事故が発生した際に運転していた人が、保険契約上の『補償の対象』であることが補償の条件です。

 

例えば、『運転年齢条件:35歳以上補償』という契約をしていた車を、30歳の家族*1が運転していて事故を起こした場合、任意保険による補償はしてもらえないと考えていただくと良いと思います。

他にもいろいろな条件があり、それに応じて保険料の割引もあるので、個々の状況に合わせて設定されることをお勧めします。

 

※保険契約の条件によって、上記の例には当てはまらないこともあります。詳しくは証券を確認されるか、加入先の保険会社の方へお尋ねください。

 

補償内容

大きく分けると以下のようになります。

 

相手への賠償

対人賠償:自動車事故により死傷させてしまった他人への賠償

※自賠責保険の補償では足りない分

対物賠償:自動車事故により損害を与えてしまった他人の財産や所有物への賠償

 

保険金額は任意の金額に設定できます。

事故の結果によってどのくらいの賠償が生じるかはわからないので、賠償金額の上限がない『無制限』にされる方が多いです。

 

自分や搭乗者(一緒に乗っていた人)への補償

人身傷害:事故を起こした運転手自身への補償

搭乗者傷害:事故を起こした車両に乗っていた人への補償

※保険会社によっては、人身傷害と搭乗者傷害をひとつにまとめて補償している場合もあります。

 

自分の車への補償

車両保険:車そのものの修理代等の損害を補償

補償範囲の設定により、補償内容と保険料が変化します。

また、補償される金額には上限があり、契約年数等の条件によって金額が変動する場合もあります。

 

その他の補償

これらは『特約』として付いてくることが多く、契約内容によって補償と保険料が変わってきます。

下記にいくつか例を挙げます。

 

他車運転特約:借りた車等で事故を起こしてしまった場合に、自分の車の保険を使って補償を受けられる*2

弁護士費用特約:自分が事故に遭ったとき、損害賠償のために依頼した弁護士の費用等を保険金として支払ってくれる

個人賠償特約:日常で起きる偶然な事故での賠償に対応してくれる(例として、よその家の家具を壊した、他人にケガをさせた等)※保険会社によっては、自転車での事故も補償してくれる場合があります。

 

上記の他にもいろいろあり、無料で付けられる特約もあるため、保険の契約時にはよく確認されることをお勧めします。

加入方法

損害保険会社との契約によって加入します。

保険代理店を通して契約することが多いですが、最近ではインターネットを通じて直接契約できる保険商品も増えています。

 

保険料

保険料は契約ごとに異なります。

保険会社によっても違いがあり、加えて補償内容、車種、記名被保険者の免許証の色、契約年数、無事故の年数、年齢条件等様々な要素によって保険料が変わります。

保険の窓口 インズウェブ 等の一括見積サービスを活用したり、保険代理店へ問い合わせて調べることが可能です。

等級制度(概要)

自動車保険には『等級制度』が適用されています。

等級が上がれば、保険料の割引率も高くなります。(大半の保険会社は20等級を上限にしています)

保険期間中に事故があり、保険を使っていた場合、次の更新の時から等級が下がります。(事故の内容によっては、等級に影響しないケースもあります)

 

請求方法

保険金は損害保険会社に請求します。

事故が起きた場合には迅速な対応が必要になりますので、自分の契約している保険会社の連絡先がすぐにわかるようにしておくことをお勧めします。

相手先との交渉も、保険会社の担当者が行ってくれることがほとんどです。

 

学校では教わらない話

ものすごく長い説明になりました(笑)

 

先日の記事で解説していた『自賠責保険』では、事故の被害に遭った人の補償、しかも上限金額までの補償しかされません。

任意保険では、自分自身と自分の車に乗っていた人のケガや障害、自分や相手の車、壊した建物や器物、自賠責の補償で足りない賠償金などの補償を担ってくれます。

加えて、相手方の保険会社との交渉や調整も、保険会社の担当者が対応してくれる場合が多いです。

 

今はインターネットで調べるとあらかたの情報は見つかりますが、そもそも調べるための入口になる情報を知らなければ、必要な情報は得られません。

そして、知らないままでいるために、必要な補償やサポートを受ける機会を逃してしまっている人が、少なからずいらっしゃることを知っています。

社会保障制度や保険等、生活を守るために必要な知識や情報を学ぶ機会は、自分から求めなければ得られません。

もし知らなければ、そのまま放っておかれるのが現状です。

正しい情報は、知っておくことで自分や周囲の人を守る力になります。

 

こちらでまとめている情報が、どなたかのお役に立てば幸いです。

 

記事中で紹介している自動車保険比較サイトです

 

イラストはこちらからいただいています

無料イラスト【イラストAC

*1:任意保険の年齢条件は家族に対してのみ適用されます。そのため、家族でない30歳の人が運転していて事故を起こした場合には、保険が使える場合があります。家族や夫婦に限定した条件の場合は難しいと思います。

*2:自分の車で契約していない補償は受けられないケースが多いです。例えば、借りた車を壊してしまい、自分の車に車両保険をかけていない時には、車の修理費用が補償されない場合があります。