今週のお題「お父さん」について考えていたら話が絞れなくなったしするです。
父のネタが多すぎるので続編投下中(5本目)。
私の父方の祖父は、40代後半で亡くなりました。
当時、父は20代前半で、結婚して一児の父になったばかりでした。
実家には田んぼがあったため、長男である父が急遽農業を引き継ぐことになり、兼業農家としての生活を送ることになりました。
それから20余年経った頃、父がこんなことを言い出しました。
父「父さんの人生は50代からは『おまけの人生』だから、好きなことをいっぱいして、遊んで暮らすぞ!」
というのも、実は父の祖父(私の曽祖父)も40代前半で亡くなっており、父の中では「自分も40代で人生を終える」感覚で生きていたらしいのです。
しかし、父はここまでの20年、働くことだけに勤しんでいたわけではありませんでした。
自分の好きな武道に打ち込み、
たびたび口実を作っては釣りに出かけ、
出かける系の趣味を持たない母からすると「結構しっかりと好きなことしてる」人生を歩んでいました。
そんな父は、50代を迎えようとする頃から、庭師として独り立ちをしました。
それまで数年間、師匠について仕事をしていました。ほぼ無給で。
↑当時は庭の仕事以外で収入を得ていました。農業も続けてます。
すると、父の仕事スタイルを気に入ってくださるお客様が次々に見つかり、瞬く間に仕事が増えていきました。仕事をしていた家の隣近所の方から「うちも…」と頼まれるケースが多かったとのこと。
そして、父は40代の頃とは比較にならない忙しさになりました。
父「おかしいな…50代からは『おまけ』だったはずなのに…」
そう呟く父の横で、母が言いました。
母「それまでがおまけで、これからが本番なんじゃないの?」
還暦を越えた父は、今も人生の本番を生きています。
今年は稲作に力を入れるそうです。