今週のお題「お父さん」について考えていたら話が絞れなくなったしするです。
父のネタが多すぎるので続編投下中(6本目)。
我が家は昔、TVゲームや漫画が禁じられていました。
家のルールは基本的に母の意向が中心となっており、その結果として生じたものです。
母はとても頭の良い人(しかも姉さん女房)で、叱るときにもかなり理論立てて話してくることが多く、子どもの知恵や経験ではとても母の理屈を超えることができませんでした。
しかし我が家には、母の理屈が全く通用しない人物がいました。
他でもない、父です。
ある日、父はセガサターンと一本のソフトを抱えて帰ってきました。
我々「それは…ゲームだよね」
父「うん。ゲーセンでやってたんだけど、どうしても勝てないから練習したくて」
母「・・・・・・」
我々「(どうするんだろこれ)」
セガサターンはそのまま我が家の一員となりました。
結局みんなでハマり、次第に家族で競うようになりました。こういう時に大家族は良い。
すると、子どもたちに勝てなくなってきた父は、夜な夜な練習に励みだしました。
そのころにはもう母も諦めていて、 ゲームに情熱を注いでいる父を生温かい目で見守っていました。
父の敗因は攻撃がワンパターンだったからなのですが、その辺についてはまぁ…(と濁す)
そしてまたある日、父は格闘技の漫画を何巻かまとめて抱えて帰ってきました。
我々「それは…漫画だよね」
父「うん。面白いし、研究したいから買ってきた」
母「・・・・・・」
我々「(どうするんだろこれ)」
数年後、我が家のリビングには漫画スペースができました。
母の好きな「ガラスの仮面」も全巻揃っています。家族みんなハマった。
父は同じ作品で何度も感動できるので(覚えていないらしい)、同じ作品を読み返しては、同じようなリアクションを毎回しています。
ちなみにこれは映画にも適用される現象で、同じ映画の同じシーンでいつも涙ぐんでいました。
父は今日も人生を楽しんでいます。