好き嫌いの多いアラフォー、しするです。
食べられないものは避けて通る。
今日は買い出しデーだったのですが、全く予定していなかったものを買ってしまいました。
ほっけです。
魚のほっけ。
二人暮らしにちょうど良い大きさで、うちのグリルで焼けるサイズ。
ここ数日、魚をしっかり食べていなかったせいか、ほっけたちが物凄く私を呼んでいる気がしたのです。
そっと貼られていた2割引シールに背中を押され、夕食のメニューを大幅に変更しました。
買い物に出かけた時は、買い置きの豆腐を消費したくて麻婆豆腐!と考えていたのですが、良き出会い(笑)によってバランスの良い和食に変身したのです。
(本日の晩ごはん:もち麦ごはん・焼いたほっけ・きゅうりの浅漬け・味噌汁/写真はございません)
↓しするさん家愛用のもち麦はこちら↓
実家の食事風景
他の記事でも書いていますが、私は大家族の出身です。
『家族が多いと食事は戦争』という説がありますが、私のきょうだいは女子率が高かったこともあり、比較的秩序があったのではないかと思います。
(主菜は『一人〇個まで』という取り決めによって確保されていました)
ただ、食べ物の好みはそれぞれに違い、ものによっては食べる食べないに個々でばらつきがあります。一番好き嫌いが多いのは父でした…
そのため、いつもおかずの種類はたくさんありました。
それぞれが自分の食べたいもので、楽しく食事をとれるようにするためです。
皆が大きくなってくると、個々で作り足すことも増えてきました。
母の立てた『作戦』
私の母は料理がとても好きな人で、食材があれば楽しい、調理が苦にならないというタイプだったこともあり、ごはんで喧嘩した記憶はあまりありません。
※しするが料理を苦手としているのは、母から教わらなかったわけではなく、不器用で調理が遅かったために台所から淘汰された(=準備の邪魔になった)からです…
そんなこんなで、実家にいる頃は自分の食べたいものを選んで食べていました。
しかし、決してバランスの悪い食生活を送っていたわけではありません。
むしろ、一日でかなりの品目を摂っていたと思います。
それだけ、母はたくさんの食材を使って調理していました。
母が目指していたのは、自分の子どもたちが『自分の体に必要なものを自分で選べる』ひとに育てることでした。
自分の食生活を都度振り返り、何が不足しているのか、何を摂りすぎているのかを考え、対処する。
そうやって、食事を通して自分の健康を管理できるよう、私たちの知らないうちから訓練していたのです。
好き嫌いを直すように言われたことは、あまりありませんでした。
おそらく、父の好き嫌い(食わず嫌いも多数)が激しすぎて、子どもにまでそれを強いるのは労力の無駄だと判断したのだと思います。人数も増えていったし。
それでも、今こうして大人になって(いやもうおばさんなんですが)、ある程度『今の自分に必要な食物がわかる』ことを考えると、母の作戦はかなり成功していたのかな、と思います。
『食育』に悩まれている方へ
というわけで、もしこちらを読んでくださった方の中に、お子さんの偏食等で悩んでおられる方がありましたら、こんな事実を心に留めていただきたいです。
そのうち何とかなります。
そして、多少偏食があっても子どもは育ちます。
がんばって調理しても食べてもらえないのは、本当につらいです。
でも、いつか『体に必要』だとわかると、その栄養が摂れる食材の中で、自分が食べられるものを選べるようになります。
子どものうちにいろいろな食べ物と出会うと、選択肢が広がります。
私のきょうだいたちの中でも、全く食べようとしなかったものをある日突然食べていた、なんてこともたくさんありました。
ヒトを含めたあらゆる生き物には、自分の体調に合わせて必要なものを感じ、選ぶ力が備わっています。
体が大人に近づくにつれ、味覚も変化します。
子どものときには食べられなくても、大人になったら好きになるケースだってたくさんあります。
『食べる』ことが『楽しい』と感じられるなら、それが一番価値あることです。