しするは今日も考える。 -Thistle Thinks GOOD Thoughts-

日常のおもしろいこと、経験から学んだことを考察中。あと時々趣味。

大家族でも貧乏でも学びの機会を得る工夫。(進学編)

ひとりでいる時はやたらと考えごとをしてしまうしするです。

そんなだからこんなブログタイトルになる。

 

先日、父について語りまくる週間を実施していました。(お題の影響)

その流れで、私たちきょうだいの話がちらりと出てくる感じになったのですが、そこに関連した話をぼつぼつ書こうかと思い立ちました。

この話の流れです。

うちの父が面白いので記録に残しておこうと思います。(まとめ) - しするは今日も考える。 -Thistle Thinks GOOD Thoughts-

埋め込みにするとお題に引っかかっちゃうからタイトルで。

 

 

きょうだいがたくさんいると起きること

私は7人きょうだいで育ったのですが、我が家はお金に余裕があったから子だくさんだったわけではありません

 

むしろお金なかった!!(笑)

実家は田んぼがあるといってもそんなに大きくもなく、農業だけでは食べていけなかったので、農閑期になると両親がいろいろなアルバイトをしていた記憶があります。

そのため、夏休みや冬休みは、だいたい子どもだけで留守番をしていました。

設備投資をする元手もないので、中古でもう廃棄寸前の機械を引き取って、父が修理して使ってて近所の人に驚かれるとかそういう次元です。

そんな父は最近YouTubeで修理方法を研究しているそうです。技術屋YouTuberの皆様ありがとうございます。

 

という状況ですから、進学に際してもいろいろと考える必要がありました。

とにかく、自分の人生だけを考えている場合ではないのです。

自分の後にも、進学を控えたきょうだいがたくさんいるのですから。

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講じた対策いろいろ

いろんな策があったのですが、とりあえず大きなものを三つほど、概要でご紹介します。

 

奨学金

私たちが10代だった当時は、まだ日本育英会(現在は『日本学生支援機構』)の高校生を対象とした貸与型奨学金がありました。*1

私の時には情報が少なかったので(当時はインターネットもこんなに普及していませんし)、中学校で配布された資料から『奨学金』の存在を知りました。

世帯所得はかなり少なかったので、特に何もせずとも要件に該当しています。

あとは成績の要件を満たすことが必要でしたが、推薦入学を目指して成績を維持していたので、ここも特に問題ありませんでした。

 

高校入学後にわかったのは、『高校入学後にも申込ができる』ことと、その方が『成績の要件が緩い』ことでした(笑)

そのため、他の子が奨学金を申し込む際は、高校入学後にするようにしました。

 

現在は、各自治体が独自に高校進学に対する支援を実施しているケースがあるようです。

お住まいの都道府県や市町村の施策を検索されると、見つかるかもしれません。

(『〇〇県 奨学金』等で出てくるかと思います)

 

高校卒業後の進路に対する奨学金制度は、もっと幅広く存在します。

日本学生支援機構も、今年度からは返還の義務がない『給付型』を設けています。(おそらく『貸与型』よりも要件は厳しいと思います)

加えて、大学独自の奨学金制度を実施している場合もあります。

 

こういった奨学金等は、受験より前に申請する必要がある制度も存在するので、早いうちに情報収集をされることをお勧めします。

 

高校受験

私たちきょうだいは、私立高校の受験をしませんでした。

公立高校に的を絞って…というか、

合格しても行かない高校は受験しませんでした受験料モッタイナイ。

 

というのも、私立の学校はお金がかかることがわかっていたからです。

当時は授業料がありますし、制服や学校指定の備品がいちいち高いしで、正直そこで家計を圧迫するわけにはいかないと思っていました。しかも受験料も公立より高いっていう…

 

そのため、「行かない」とわかっている高校に高い受験料を払うのはどうだろう?と考えた結果、「受験しない」という結論に至りました。

 

ちなみに、私の中学時代の担任からは、私が地元農業高校を第一志望・実家校区の進学校を第二志望にしたところ、「それはちょっと…」と言われて揉めたので、農業高校を専願で受験することになりました。私立の受験も勧められたけど上記の理由で断りました。

 

高校卒業後の進学

私たちは、全員が高校卒業後に一度就職しています。

その後で、三人が大学や専門学校等へ進学しました。

 

一人は、宣教師として奉仕した後、海外の大学へ進学しました。

その大学では独自の奨学金制度がいくつかあり、家庭環境や本人の成績に準じた支援を受けられるようになっていました。

 

もう一人は、地元で進学することを選びました。

その子もまず宣教師として奉仕するために一度働いて資金を貯め、奉仕から帰還後に進学したので、高校時代の同級生と同じタイミングでは進学していません。

そして、父の庭の仕事を手伝いながら、地元の国立大学に通っています。

 

あと一人は私で、30代に入ってから職業訓練生として専門学校へ進学し、介護福祉士の資格を取得しました。

 

人生の中の選択肢

私たちきょうだいの生き方は、世間一般から見ると少し変わっているのかもしれません。

それでも、『学ぶ』機会はたくさんあって、チャンスが来た時にはそれを逃さないように行動しています。

 

しかし、そのためにはいくつかの準備が必要でした。

  1. 正しい情報を得る
  2. 条件を満たせるように努力する
  3. 適切なタイミングで行動を起こす

これら一つ一つが、人生の中で受けられる支援に影響してきます。

例として奨学金に当てはめるなら、

  1. 進学時に使うことのできる奨学金制度を調べる
  2. 学業の要件等があれば、それを満たせるよう努力する
  3. 申込の時期を確認し、確実に申し込む

ということになります。

 

極端なことを言えば、1から3のどれが欠けても、自分の受けられるはずだったベストな支援を逃してしまうことになるのです。

 

もし、「勉強する理由がわからない」というひとがいるなら、できるだけ早く気付けるようにと願います。

学ぶことは、自分で人生の選択肢を拡げることのできる大切な手段です。

 

私もまだ学びたいことがたくさんあります。

いくつになっても、学ぶことは楽しいです。

 

 

 

 

*1:日本学生支援機構の奨学金:現在は、公式ホームページを見る限り、大学や専門学校等、高校卒業後の進学に対する奨学金のみになっている様子です。